【感想】書籍『ミーニング・ノート』

私は、手帳大好き、ノート大好き人間です。

でも、3日坊主でなかなか続かないという残念な性格をしており、過去、幾度となく心ときめく手帳やノートをゲットしながらも、使いこなせずにいました。
が、今年に入ってから、本格的にミーニング・ノートに取り組み始め、まだ三週間目ですが、良い感じに続いています。

やってみて感じたことや良い意味での変化、続けられている理由などについて綴ります。
ミーニング・ノートに興味がある方、どうぞお付き合いください。

 

ミーニング・ノートとは…

1.1日に3つ、「チャンス」をノートに書く
2.ノートに書いた「チャンス」を見返す。

このシンプルな行動を繰り返すことで、
 ・自分に起きる出来事(チャンス)に価値を見出す力=「意味づけ力」がアップする
 ・無理に目標を立てなくても、目の前で起きていることを捉えて、変化できる
 ・「ないもの」ではなく「あるもの」に豊かさを感じ、幸福感が高まる
という生き方にシフトしていくことができる。
それがミーニング・ノートの醍醐味です。


「チャンス」とは何か

ミーニング・ノートでいう「チャンス」とは、良くも悪くも自分の心を大きく揺さぶられた出来事のことを言います。
悪いこともチャンスなの? と思われるかもしれませんが、悪い出来事もチャンスと捉え、意味づけ力で推進力にしてしまうのが、このミーニング・ノートの特徴です。

著者の山田氏は、当初は「嬉しいこと日記」を書いたそうです。
人生で一番絶望していた時期に、嬉しいことを見つけて書き続け、たとえどん底にいても幸せを見つけることができるのだという経験から、同じようにチャンスも見つけようと思えば見つけれるのでは? と思い、このミーニング・ノートが生まれたそうです。

大きく心を揺さぶられた出来事は、自分自身が成長するための「チャンス」。
それを見逃さないようにするのが、ミーニング・ノートの第一歩です。


「意味づけ力」という考え方

ミーニング・ノートで大事な考えのひとつに「意味づけ力」があります。
日々生活していると、良いことも悪いことも、いろんな出来事が自分自身に降りかかってきます。「意味づけ力」とは、そんな出来事に価値を見出す力のことです。

自分の心を大きく揺さぶった出来事を、「〇〇と言われて嬉しかった」で終わらせるのか、それとも「〇〇と言われて嬉しかった。私の長所は△△なのかもしれない。以後意識してみよう」とさらなる発展へと繋げるのか。

ネガティブな出来事を、「あ~ツイてない」で終わらせるのか、それとも「あ~ツイてない。でもこれはもしかしたら〇〇する絶好の機会では?」と前向きにとらえるのか。

考え方ひとつで、その後の行動が大きく変わります。
出来事に、価値や可能性をプラスする、それが「意味づけ力」と定義されるもので、ミーニング・ノートにおける重要ポイントのひとつです。


「チャンス」の繋がりを感じる

1日3つ、心が揺さぶられた出来事(チャンス)を書き、ひとつひとつに価値や可能性(意味づけ)を書き加えます。
一週間で21個、一か月で約90個のチャンスがノートには記されます。
これらはすべて自分の心が揺さぶられた出来事の数々。これらのチャンスを眺めていると、繋がりが見えてくるのだそう。その繋がりから、自分自身の成功パターンを見つけたり、夢へ向かう推進力にしたり…。

私はまだ一か月たってないので、この繋がりを感じ取ることがまだできませんが、いずれ何かしら面白いことが起きたら追記したいと思います。

 

やってみて感じたこと

さて、今日からミーニング・ノートを書くぞ! と意気込んでノートを開いて絶句。

…なんも書くことが浮かばん。。。

日々どれだけ漫然と過ごしていたのかということにまず衝撃を受けました。
たぶん、その都度その都度何かしら心は揺れ動いているのだと思うのですが、気を抜くとあっという間に忘却の彼方へと連れ去られていくんですよね。

ちなみに、この本では、常にミーニング・ノートを持ち歩き、チャンスだと思ったらすぐに書きましょうということが書かれていますが、うっかりロルバーンダイアリーを使ってしまった私は、んな重いノートは持ち歩けるかい! ということで、同時進行で『マイノート』を始めました。

 

こちらはうっすくてやっすいA5のノートなので、殴り書きしたり、一日を振り返って起きた様々な出来事について思いの丈を書き留めたりして、そのなかから3つ選んでミーニング・ノートに転記しています。

これ、結構いい感じです。

私、書き始めると長々と書いちゃうんですよね。ミーニング・ノートは1ページに7日分のチャンス、つまり21個のチャンスを書かないといけないので、だいたい1チャンスにつき2行ぐらいしか書けないのです。そうすると、本当にコンパクトにまとめないといけない。

『マイノート』にダラダラ書き連ねたことを『ミーニング・ノート』にすっきりとまとめる。
おおーいいじゃんいいじゃん。

日々の生活は小さな出来事の積み重ねの連続であり、そのひとつひとつに目を向けて、意味を考えるようになったことはとてもいいことだなと思います。

そんなわけで、結構いい感じに続いています。


あと、やってて注意が必要だなと感じたのは、ただの日記(覚書、メモ)にならないようにすること。慣れないうちは、なかなか意味づけまできっちり書けることが少ないです。

そのためにも、起きたこと(事実)→どう感じたか(主観)をきっちりわけて、最後にしっかりとそのチャンスをどう生かすか(=意味づけするか)ということを意識しながら書く必要があります。

なので、途中から3色ボールペンを応用して、事実(黒)、感じたこと(緑)、チャンス(赤)で色分けすることにしました。でも、あまりにもカラフルでごちゃごちゃになったので、ある程度できるようになったなと思った瞬間に辞めました。ははは…

 

まとめ

そんなわけで、何気ない日常に目を向けてさりげない出来事から可能性を見出すという『ミーニング・ノート』は、忙しい毎日を送る人たちにはもちろん、毎日同じことの繰り返しよ…と悶々過ごされている方にもぜひチャレンジしてほしいなと思います。

自分が何に関心を持っているのか、何を大事に思っているのか、意外と自分自身で知らないことが、ミーニング・ノートに書くことで気づいたりします。

このミーニング・ノートでどんなチャンスが繋がってどんな未来につながるのか、ワクワクしながら続けたいと思います。